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瀧と三葉の幸せを祈るブログ

【ディスクレビュー】 きのこ帝国 猫とアレルギー

ディスクレビュー 邦楽ロック 若手

どうも、僕です。

今回からディスクレビューに挑戦したいと思います。

拙い文章かと思いますが、自分なりに感じたことを。

(音楽だいすきクラブさんの記事も良いので是非)

ongakudaisukiclub.hateblo.jp

 

きのこ帝国 猫とアレルギー

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 前作「フェイクワールドワンダーランド」より約一年ぶりのアルバムリリース。

今春にUKプロジェクトより、EMI RECORDSに移籍しメジャーデビューを果たした

きのこ帝国。

 

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フェイクに収録されている「東京」に繋がる一曲。

初期のきのこ帝国を知る人々、好きだった人からすると

東京の時点でも感じていた「きのこ帝国は変わってしまった」感が全面に出ている曲だと思う。

 

その「変わってしまった」が、人によっては「良い」かもしれないし「残念」かもしれない。

どちらかと言うと、「残念」のほうが多く見られた。今作のアルバムについてもそうだ。

筆者的には、「初期は初期、今は今で考えればどちらも良い」という結論にいたる。

 

今までのきのこ帝国のおさらい(レビューを読みたい人はスキップ)

VoG佐藤千亜妃は「鬼才」だと思っている。

ボーイッシュな見た目に隠しきれていない美人さの外見とは裏腹に

人間が抱えるどこまでも深い闇を描き出し、音楽としてそれを吐き出すこと。

初期のきのこ帝国が「渦になる」という名盤を産み落とす奇跡を起こした

その元凶。人の形をした鬼のような人、きのこ帝国の佐藤千亜妃である。

 

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復讐から始まって 終わりは一体なんだろう 償いきれない過去だって消して君を許さないよ

孤独な夜、人間は独りぼっちで、どうしようもないことを描いている

「夜が明けたら」

 

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シューゲイザー要素、ダークな雰囲気満載の「ユーリカ」。

猫とアレルギーからきのこ帝国に入った人間が、同じバンドと捉えることが

果たして出来るのかと心配するレベル。

 

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今までのダークな雰囲気はどこへ行ってしまったのか。

垢抜けたとも言える「東京」

これはこれで、名曲だと僕自身は当時感じていた。

あなたと出会えた この街の名は 東京

しかしながら、多くのきのこ帝国ファンは「どうしてしまったんだ」と感じたようだ。

確かに、渦になるやeurekaを好んでいたファンからすると、この変化は受け入れがたいものだったのかもしれない。

 

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ヒップホップのような心地いいリズム、こういうことも出来るんだと改めて驚かされた「クロノスタシス

 

これらを踏まえて、今回の「猫とアレルギー」をレビューしてみたいと思うが、

佐藤の風貌の変化にも注目したい。

 

美人が本気を出してきた

http://natalie.mu/images/music/ja/sp-kinokoteikoku/photo03.jpg

eurekaリリース時の佐藤

 2015年の佐藤

ボーイッシュ要素どこ行っちゃった!?!?

そう、風貌がかなり今年だけで変わってしまった。今までショートヘアーだったのに、伸ばし始めたのだ。これはかなりの衝撃だった。

それが音楽性にも出てきているのかもしれない。

ディスクレビュー(本編)

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リードトラックの「猫とアレルギー」

この曲がメジャーデビューした「きのこ帝国」

現状の全てを表していると思う。

 

(個人的にPVで佐藤のギターが、邦楽界でも珍しいG&LのASATテレキャスターから

FenderUSAらしきレリック加工テレキャスターになっていて凄い衝撃だった・・・。)

 

東京から続く、佐藤が書く「あなた(男性)」を意識した歌詞。

人との出会いや別れ、決意を表明する歌詞が増えたと思う。

楽曲面では、シューゲイザー的なノイジーサウンドからは基本的に抜け出し、ピアノやストリングスを導入し、よりJ-POPに近づけてきているように感じた。

きのこ帝国というバンドの芯の部分は変わっていない。

佐藤千亜妃はやろうと思えば、ポップな曲だって作ることが出来るんだと、そう感じさせてくれた一枚。それが「猫とアレルギー」というアルバムだ。

 

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公開されている2つのPVは、どちらもポップ寄りに作られている。

「渦になる」の時ほどの衝撃的な印象は正直言って感じることは出来なかった。

しかしながら、近年のメジャーデビューによる変化の中では、良い変化だと評価できる数少ないバンドではないだろうか。

もちろん、周りのきのこ帝国ファンからすると「きのこ帝国は死んだ」と言われても仕方ないよなぁと思わせる変化ではある。

 

しかし、アルバム収録曲でいえば、「夏の夜の街」「35℃」「ありふれた言葉」「YOUTHFUL ANGER」「ひとひら」は今までのきのこ帝国らしいサウンド、作り方をしている。特に「ひとひら」は「渦になる」に収録されていても違和感がない。

 

注目したいのはスカルプチャー」という楽曲だ。

この楽曲だけ、このアルバムの中では異色だと言える。

言ってしまえば「凄い椎名林檎っぽい」。

昭和歌謡っていうのかな・・・。古めかしい感じ。

これはチャレンジした楽曲だと思うし、いい曲。

また同じ香りに騙され 振り向く バカみたいでしょう

悲鳴にも似た声で歌う佐藤に、新しいきのこ帝国の一面を感じた。

「こういうのも作れるんだ」といつも思わされる。このバンドは本当に可能性に満ち溢れている。

 

全体的に見ると、やはり初期に見れたシューゲイザーやギターロックバンドからは、少し離れてポップ寄りになったと思う。

それが残念だと感じる人、初期ファンは確かにそうだと思うし仕方ないことだとも思う。

個人的には「昔のスーパーカーのファンはこういう気持ちで変化を受け入れていったのかな」と思った。

スーパーカーも初期はシューゲイザーを意識していたが、後期に行くにつれ、別のバンドになったかのごとくエレクトロ思考になっていった。

自分はどちらのスーパーカーも好きだったけど、1stALのスリーアウトチェンジが好きなファンからすると、とても辛いことだったのではないかと思う。

 

それを踏まえて、今のきのこ帝国の変わっていく様について、自分は決して悪い変化ではないと感じている。

人が歳を重ねていくごとに、変わっていくように、バンドも歳を重ねるごとに変わっていくものだ。

しかし、その中の本質は変わらないし、変わることができない。

もう「春と修羅」のような、深い闇と攻撃的な歌詞を書く佐藤は見ることができないかもしれないが、それはそれ、これはこれと受け入れることで、このアルバムに対する見方が変わってくると思う。

まったくきのこ帝国を知らないファンが触れる、最初の一枚としてはかなりいいアルバムとも言える。これを聴いたら次は「渦になる」を聴いてもらいたい。

結論:初期は初期、今は今。きのこ帝国は進化していく。

バンドの進化についていけない人は当然離れていくけど、それもまた無理についていくこともない。またいつか帰ってくればいいと思う。

「渦になる」のきのこ帝国も好きだし、「猫とアレルギー」のきのこ帝国も大好きだ。

特に「桜が咲く前に」のイントロアレンジは恐れいったし、Youtubeで見るより全然良い印象を受けた。

是非手にとって聴いてもらいたい一枚だ。

 

猫とアレルギー

猫とアレルギー

 

 

拙い文章では有りましたが、賛否両論があることを踏まえ、自分なりにアルバムから受け取った印象を文章にしてみました。

今後も「書ける」と思ったアルバムについては、レビューをしたいと思います。

よろしくお願いします。次回予告をしておくと、chouchou merged syrups.の

yesterday 12 films laterを取り扱いたいと思っています。

是非。

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